日本人の民度が下がったのは新自由主義的な経済第一主義が蔓延するようになってからだろう。
お金のために他人を蹴落とす、犠牲にする。金儲けこそが正義だという発想。
市場を独占し、徹底的にコストカットした粗悪品を暴利で売りつければ利益は最大化される。それが果たして正義だろうか?

自民党が推し進める「新自由主義」とは弱肉強食で他人から好き勝手に略奪するのを認めるイデオロギーだ。
「自由」とは言い換えれば「無秩序」である。
それは山賊が通行人の身ぐるみ剥がすのと変わらない。いわば無法地帯であり、文明的ではない。
自由競争という名の「万民の万民に対する闘争」が推奨される社会など、野蛮と断ずるに些かの躊躇も持たぬ!

結局は強い奴が一人勝ちするだけだ。金融の世界などは「資本の大きい方が必ず勝つ」と言う事が既に証明されているのだから、自由化すれば資本に勝るアメリカ企業が有利に決まってる。
新自由主義政策とはとどのつまり、自民党によるアメリカへの売国政策に他ならない。

今の日本は米国に経済侵略戦争を仕掛けられ、経済植民地化された結果、自国民同士が少ないパイを争って経済内戦をしているような状態だ。まさにこの世の悲惨である。

アメリカ型の競争社会より北欧のように平等な社会の方が幸福で国際競争力も強い。
ことわざに「急がば回れ」とあるように、競争社会だからといって最も競争力が高いとは限らない。
日本は能力主義を導入して競争が激化した結果、逆に国際競争力が落ちている。
賃金を下げてコストカットするだけでは国際競争には勝てない。
格差拡大によって一部の人間にだけ富が集中し、国全体としてはみるみる衰退していった。
「格差」は国力を弱める。「平等」な社会の方が底力がある。

工事現場の標語がなんで「安全第一」なのか考えてみて欲しい。
昔はスピード、効率のみを最優先していたが、怪我人とかが多くて思うように作業が進まなかった。
試しに作業現場の「安全性」を最優先した所、却って効率が上がった為に以来「安全第一」と言われるようになったのですよ。
効率を優先すりゃ良いってもんじゃない。安全で安心して暮らせる社会の方が強いんだよ。
目先の利益ばかり追い求めているから、日本はダメになってしまったのです!!

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