ウィキペディアの大陸移動説の項目ではGIF画像で大陸の移動が説明されているが、ハッキリ言ってしまえばこの画像は大間違いである。
パンゲア大陸はこんなにバラバラになっていない。

大西洋が拡大したくらいでアフリカ・ユーラシア・北アメリカ・南米・南極はずっと繋がったままだった。
せいぜい南極とオーストラリアが分裂したくらいで超大陸全体は分裂しておらず、パンゲア大陸が「分裂した」と表現するより「割れた」事によって羽を広げる様に「開いた」と言う方が正確だ。

アルフレッド・ウェゲナーの『海洋と大陸の起源』は第4版まであり、改訂する度に大幅に修正されていてパンゲア大陸の概念図も初版と第4版では異なっている。
大陸移動説
最終的に第4版では大陸の移動は↑の様に説明されていて、こちらの方が正しい。
しかしパンゲア大陸のイメージは初版の頃の間違った物が定着してしまった。
ウェゲナーさんはパンゲア大陸に空いた穴がグリーンランドだと気付いて理論を修正し、グリーンランド調査中に事故で帰らぬ人となった。ウェゲナーさんマジリスペクト。

2億5千万年前に超大陸の分裂と移動が始まったと言うのが定説だが、実際は大西洋中央海嶺(=環ユーラシア中央海嶺)の活動によって海洋が拡大しただけだ。

本格的に超大陸の分裂が始まったのは、6550万年前に恐竜を絶滅させた小惑星の衝突が原因
小惑星によって南北アメリカ大陸が寸断されて南米が南下。陸橋の様に繋がっていた部分が折れ曲がって南米と南極が分離し、押し出される様にしてオーストラリア大陸が北上を開始。

小惑星は地球を貫通しアフリカ大陸の地下を通過してインドの脇にあるシバ・クレーターから飛び出した。
アフリカとアラビアがユーラシア・プレートから分離したのも小惑星が地下を通過した事による衝撃波が原因だろう。それまでアフリカとユーラシアは完全に一体だった。

2億5千万年前より、6550万年前の小惑星の衝突の方がプレートと大陸の移動に与えた影響は大きい。
それまで超大陸は分裂していなかったのです。

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