中国とローマ。この遠く離れた二つの文明には意外にも古くから交流があった。
古代ローマの商人が使用していたアバカスと言う石でできた計算機が中国のそろばんの原型になってるし、古代ギリシャやローマで信じられていたの土・火・空・水の四つの元素が愛と憎の作用によって結合して万物が構成されているとした四元素説が、中国で「金属」の要素を付け足されて五行になり、「愛憎」の作用を「陰陽」に置き換えられ陰陽五行説として普及した。
四元素説が当時の最先端の"科学"であるのに対し、陰陽五行説はオリジナルより非科学的な、オカルティックな要素が強い。ハッキリ言って四元素説の劣化コピーに過ぎない。
これは恐らく四元素説が中国に伝わる過程で光と闇、善と悪の二元論の宗教であるゾロアスター教(拝火教)の教義が混ざってしまった為だと思われる(中国には迫害を受けたゾロアスター教徒が多数亡命していた)。
日本神話がギリシャ神話の影響を受けている事からも分かるように、古代ギリシャ・ローマ文明はアジア全域に古くから伝わっていた。
漢字にもローマ字からの影響が窺がえる。
ローマ数字
Ⅰ Ⅱ Ⅲ・・・Ⅹ漢数字
一 二 三・・・十
見ての通り「123」までは縦線と横線の違いしかない。漢字は縦書きなので縦線が横線に変更されたのでしょう。
注目すべきは「10」を表す数字だ。ローマも中国も二本の線をクロスさせる文字を使っている。
「123・・・」までは偶然の一致で片付けられなくもないが、Ⅹと十の類似性はとても偶然とは考えられない。
古代の中国人は、ローマ数字を参考にして漢数字を作ったのではないだろうか?
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