経済学では市場を完全に自由な状態に保てば"神の見えざる手"によって自然と富が最適配分され、「最大多数の最大幸福」が得られるとされているが、これに本当に正しいのだろうか?

80対20の法則と言うものがある。全社員の内の2割が会社全体の利益の8割を稼ぎ出すという、普遍的な法則だ。
この80:20の法則を当てはめて考えると、完全な自由競争で能力主義の賃金体系だと、上位20%の人間が全体の8割の富を握ってしまう事になる。
それが果てして富が最適分配されて最大多数の最大幸福が果たされた状態だと言えるのだろうか?

市場が自由ではなく「独占」状態にあると富が最適分配されず、「最大多数の最大幸福」が成り立たないと言われている。
市場の独占を防ぐのは難しい。それこそ神の見えざる手による「神業」的なバランス感覚が必要だ。
お金は寂しがり屋ですから、お金が沢山あるところに集まり易い。
金が金を生み、その力で自然と市場は独占され、貧富の差は拡大していく・・・

現にアメリカも日本も、既に上位20%の人間が全体の80%の富を所有しているそうだ。
実力で高収入を得るのは構わないが、搾取によって儲けてはいけない。
そもそも日本は規制だらけで自由じゃない。殆どの市場が独占状態にあるのに、ちゃっかり80対20の法則通りに一部の人間が富を独占しているのはおかしい。
こいつらは悪い事をして儲けていると言う事だ。

最大多数の最大幸福とは、全ての人に取って有利なWIN-WINの関係を築く事だ。
共産主義だとLOSE-LOSEで貧乏人しかいないが、ある意味引き分けなのでそれ程不幸ではない。
日本社会は自由主義と共産主義の"悪いとこ取り"しててWIN-LOSEにハッキリ分かれ、格差が広がっている。

最大多数の最大幸福を求めるなら談合と市場の独占を厳格に禁止するべきだ。
それでも"80対20の法則"で貧富の差が広がって富が最適分配されないかも知れない不安はあるが、不公平な社会よりかは何倍もマシだ。