日本の若者文化の解説では「カワイイ」と言うキーワードが重要な概念として扱われるが、日本のポップカルチャーを語る上で「カワイイ」と同じくらい重要になるのが「キモイ」と言う言葉だ。

日本には「カワイイ」系と「キモイ」系の二つの文化がある。
「カワイイ」のだけをピックアップしていでは、真の理解は得られない。

キモイ系文化の主な担い手は2~30代のオタク男性で、彼らオタクの間には互いのキモさを競い合うような風潮がある。
これは世間一般とは間逆の考え方で、それが新しい「キモイ」系の文化を生んだ。
ヲタ芸や痛車などがまさにそれで、痛ければ痛いほど、
キモければキモいほど受け入れられる。

ヲタ芸は歴史が浅いがゆえに自由で独創的だ。カワイイ系の日本のダンサーは欧米のコピーばかりでオリジナリティーがないのとは大違いw
いつか日本発のHIP-HOPとしてヲタ芸が世界に広がる日が来るかも知れない。

カワイイもキモイも外見的な評価で、見た目で人を判断する日本人の幼さが現れている。
両者が融合した「キモカワイイ」なんて言葉もあるが、基本的にカワイイ系の人がキモイ系の文化を許容する事はない。
いくら痛車に萌えキャラが描かれていても、どうせ「きんも~☆」としか感じないだろうから・・・

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