巨大地震は火山活動によって引き起こされる。そのため火山が噴火する前に大地震が起こり易い。
地震が起こる場所は火山から近い。まったく無関係な場所で起きるわけではない。

だからどこで地震が起きたかによって次にどの火山が噴火するかを、ある程度予測できるはずだ。
東日本大震災は千年前の貞観地震と酷似している。貞観地震の頃の地震がどの火山を噴火させたかを調べれば、今後の参考になるだろう。

863年 越中・越後方面に大地震

→1年後に富士山が噴火(文献記録に残る富士山噴火のうちで最大規模)

868年 神戸方面に大地震
→原因不明。海底火山が噴火した?

869年 三陸沖貞観大地震
→2年後に鳥海山噴火。40~50年後に十和田湖・白頭山が史上最大クラスの破局噴火

878年 関東に直下型の大震災
881年 京都に大地震
→原因不明。

887年 平安の南海大地震
→1年後 八ヶ岳 山崩れ洪水 松原湖形成

富士山
富士山噴火の一年前に富山・新潟(越中・越後)に大地震が起きている。
富山県にある断層は富士山を中心として弧を描く様に位置しているので、ここは富士山噴火前にマグマの上昇圧力を受けて動き易いはずだ。
だから今度富士山が噴火する一年位前に富山県で大地震が起こるはず。まだ地震は発生していないので当分富士山は噴火しない。

富士山の噴火には二種類のタイプがあると考えられる。「貞観噴火型」と「宝永噴火型」だ。
千年に一度の貞観噴火型では北側に火口・地震が起き易く、数百年に一度の宝永噴火型は南側に火口・地震が起き易い。
これらの違いは噴火エネルギーを供給するホットプルームの違いで説明が付く。

日本周辺の太平洋側にはホットプルームの存在が確認されている。
太平洋側のホットプルームの影響で噴火する場合、東海地方に地震が起きるのだろう。

千年に一度の貞観噴火では「十和田湖・白頭山」を噴火させたのと同じ超巨大ホットプルームの圧力を受けて噴火する。
だから白頭山に近い富山方面で地震が起きるのではないだろうか?

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