災害と新潟
●10年に一度
新潟地震の2年後(1966年)に新潟市がまとめた記録集「新潟地震誌」が、余録として新潟県地震年表を掲載している。それによると、「地大いに震い山川崩れ地裂く」(越後年代記)とある734年(天平6年)から江戸末期までの1,100年余で98件に達する。ならすと10年に一回近く、地震に襲われていることになる。

863年(貞観5年)6月の越中・越後地震では圧死者が多く、直江津付近にあった数個の小島が消滅したとある。
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863年 越中、越後両国。民家倒壊し圧死者多し。
887年 越後国地震。津波伴い、溺死者数千人。

越中・越後(富山と新潟)の地震は別々に起きたのかと思ってたけど違うっぽい。
863年に富山から新潟までが揺れる巨大地震が起きたようだ。
地震の範囲から見て確実にマグニチュード8以上。「直江津付近にあった数個の小島が消滅した」と言うからには十メートル超の津波も発生しているはず。

887年の越後国地震で「溺死者数千人」と言うのが事実なら貞観地震よりも被害が大きい
新潟の辺りでは震度7くらいの超巨大地震が頻繁に起こっていたのでは?

越中・越後地震の一年後に富士山が貞観大噴火を起こしている。
宝永大噴火では火山灰が関東地方にまで降り注いだが、貞観大噴火ではマグマが噴出しただけで火山灰はあまりでなかった。
富士山の次の噴火は恐らく貞観噴火型で火山灰はあまり出ないだろうから噴火しても首都圏は被害を免れるかも知れない。

現在の状況は貞観地震が起きた頃にそっくりだと言われている。
曰く「2004年に越中・越後地震の再来である新潟県中越地震が起きているから、いつ富士山が噴火してもおかしくない」と。
しかし新潟県中越地震はM7程度。これは新潟で10年に一度起きるただの地震に過ぎない。
富山から新潟にまたがるような巨大地震は起きていない
同じ場所で起きるかどうかは分からないが、富士山噴火の前に新潟辺りで巨大地震が発生する恐れがある。

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