しっぺ返し戦略はベストではないにしても殆どにおいてベターな戦略となる。
しっぺ返し戦略がより良い成果をもたらすなら、競争下においては淘汰によって万人が自然としっぺ返し戦略を選ぶ様になるはずだ。

しっぺ返し戦略ほどのシンプルな戦略ならば、これは本能に組み込む事ができる。
「進化した人類」は本能的にしっぺ返し戦略に則った行動を取る。

しっぺ返し戦略の胆は最初は友好的な態度を取るという部分だろう。
万人がしっぺ返し戦略を採用する「進化した社会」では、人々は友好的で優しくなる。
怒らせると怖いが、生まれつき善良な人間の方が多くなるのです。

閉鎖的で変化の少ない社会では進化も遅れる。日本人が性悪なのは進化が遅れている為だろう。
古くから人的交流が多く生存競争も激しかった大陸の方が進化が進んでいるので優しい人間が多い。
進化によって人間も社会もより優しくなり、段々と北欧的な社会主義に近づいて行くと思いますネ。

【関連】
利己主義と裏切りが支配する世界に「協力」が生まれる条件は

各個体が自分と関わりを持つ相手を自由に選ぶことができ[=移動]、彼らの成功を模倣するだけの賢明さを持つ場合、協調行動が発現し、全体に広まっていく。

「善」について

(無条件に攻撃してくる)ルシファーだらけの環境を作り、そこにTit for Tat(しっぺ返し)を数体配置する。何世代もの後に、Tit for Tatは生き残っているのだろうか?答えは、もし数が充分なら、Tit for Tatはルシファーを駆逐して、醜い世界を「優しい世界」に変えてしまうのだ。

自分勝手な日本人と協調的なアメリカ人

日本人は、仲間内では集団の規律に従うが、相互監視・相互規制のくびきから離れれば個人主義的(というか自分勝手)に行動する。それに対してしっぺ返し戦略を基本とする社会で育ったアメリカ人は、仲間であるかどうかとは無関係に、人間関係をとりあえずは信頼(協力)からスタートさせる。
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