英語のことわざ"Might is Right"(力は正義なり)は「勝てば官軍」とも訳されるが,「勝てば官軍」には「勝敗と善悪は無関係」と言う意味が含まれているのに対し、"Might is Right"は「正義は必ず勝つ」「強者こそ正義である」と言う教えであり、「勝てば官軍」とは根本的に異なる。

"Might is Right"は一神教の発想だ。
一神教では強者には神のご加護があり、弱者は神の教えを破ったから罰が当たったのだと考える。
ユダヤ人がエジプトで奴隷にされた時もユダヤ人の指導者は「これは我々が神の教えに忠実ではなかったせいだ」と自分達を責めたし、イギリスがヴァイキングの侵略に晒されていた時もイギリス人の牧師は「ヴァイキングが強いのは神の後押しがあるからで、イギリスが弱いのは信仰が足りなかったからだ」という風に言っていた。

"Might is Right"の考え方の下では強者はますます増長し、弱者は自虐的になってしまう。
弱肉強食を正当化する論理であり、アメリカで社会的弱者への救済が積極的になされない理由の一つではないか?

Might is Rightは強者による暴力すら肯定しかねない危険思想だ。
アメリカが世界最強の軍事力を持ちたがるのも、力の強い自分達こそが正義なのだと思いたいからなのかもね・・・