井沢元彦『逆説の日本史 18 幕末年代史編』によると、開国を求める外国の使節に対して日本の幕府はのらりくらりと嘘ばかり吐いていたらしい。
「その場しのぎの嘘を繰り返してやり過ごす」と言うのが幕府の一貫した態度だった。
ロシアの使節に対しては「出島で対応する」と言ってわざわざ長崎まで行かせておきながら、すっぽかしてそのまま帰らせると言う様な非礼な対応までしている。

こんな事をされたら誰だってブチ切れて大砲を撃ち込みたくなるだろう。ペリーはその様な日本の外交や国民性を研究した結果「日本を開国させるには武力で脅すしかない」と結論付けて黒船を率いて来航した。
そしてそれは正しかった。幕府は武力で脅したら震え上がって途端に態度を軟化させたそうだ。
日本人は黒船の砲艦外交に対して被害者意識を持っているが、黒船が来る前に日本側が理性的な対応をしていれば脅される事はなかった。

最初期に日本を訪れた宣教師も第一印象として「日本人は嘘吐き」だと本国に報告している。日本人は無自覚だが「平気で嘘を吐く」のは日本人の特徴の一つなのです。
外国では「嘘吐き」は相当悪いイメージがあるが、日本ではそうではない。「嘘も方便」と言う様に肯定的に捉えられている。
特に日本は権力者の嘘が目立つが、権力者も元は一般国民。西洋に「その人を知りたければ、権力を与えよ」と言う格言がある様に、権力を持った時の態度こそ本性であるはず。
権力を持つ事でより一層嘘をつき、邪悪さや無能さが増すなら、それこそが日本人の本性に他ならない。

嘘つきな国ランキング
男性ホルモンのレベルが低いと嘘を吐き易くなる。日本人が信用ならないのはアジア人の中においても男性ホルモン値が低いせいもあるのでは?
子供に「嘘を吐いてはいけない」と教育している親の割合は中国・韓国では7〜8割に達するのに日本では2〜3割しかいない。子供に「嘘を吐くな」と教育するのは世界共通だろうに日本ではそんな常識的な躾さえ行われていない。
教育されてないせいもあって日本人は嘘が悪い事だとは認識していないし実際に嘘を吐く。まるでサイコパスだ。中国人や韓国人の方がよっぽど誠実だよ。

日本の保守派は「言霊信仰」の伝統を悪用して「嘘も100回言えば本当になる」とばかりに確信犯的に嘘を吐いている節もある。日本人は騙されやすい所もあるから、その性質に付け込んで騙す人間も多く、嘘吐き民族になってしまったのでしょう。。。

●ヴァリニャーノ
彼等は偽りの教義の中で生活し、欺瞞と虚構に満ちており、嘘を言ったり陰険に偽り装う

●ハリス
なんとかして真実が回避され得るかぎり、決して日本人は真実を語りはしないと私は考える。
率直に真実な回答をすればよいときでも、日本人は虚偽をいうことを好む。

●カッテンディーケ
日本人の悪い一面は不正直な点である。私はこれを始終経験した。これは皆その隣人を、あたかも密偵のごとくに思わしめるような政府の政治組織が悪い結果であると思う。

●オールコック
日本人の悪徳の第一にこのうそという悪徳をかかげたい。
そしてそれには、必然的に不正直な行動というものがともなう。

●アーネスト・サトウ
外国人たちの間に、「日本人と不正直な取引者とは同義語である」との確信がきわめて強くなった。

●イサベラ・バード
ヨーロッパの子どもが彼らとあまり一緒にいることは良くないことだと思う。
彼らは風儀を乱し、嘘をつくことを教えるからだ。

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