核兵器は「使った時点で負け」の兵器だと言われる。全面核戦争にならずとも非核保有国に対してさえ核の使用は割に合わない行為だ。
「究極の非人道兵器」を使えば戦争に勝ててもその汚名は永久に残る。独裁者であってもそんな汚名は残したくないし、国家全体に取っても大きなマイナスだ。
米国でさえ原爆投下の責を未だに負わされている。戦争加害国の日本が被害者面していられるのは原爆投下のおかげだ。今では原爆投下の効果はアメリカにとってマイナス、日本にプラスに働いている。

100発、原爆を落とされても大丈夫

そもそも原爆は大した脅威ではない。所詮、威力の大きい爆弾に過ぎない。一発で10万人の死者が出る程度なら原爆を100発落としても日本を滅ぼすことはできない。
東京大空襲でも10万人の犠牲者が出ているのだから原爆を使わなくても同じくらいの被害を出す事は可能だ。

北朝鮮の様な小国が核を使えば、それを大義名分として日本は北朝鮮を返り討ちにできるでしょう。全体としては少々の被害と引き換えに北朝鮮をぶっ潰せるなら悪くもない話です。
中国の様な大国が核兵器を大量に使用したとしても、それによって国際的に孤立し、内部崩壊する可能性がある。やはり原爆は「使った時点で負け」なのです。

原爆よりソ連の犠牲者数の方が圧倒的に多い

第二次大戦では日本は原爆よりもソ連の参戦を恐れていた。日本の降伏はソ連が参戦した時点で決定していたので原爆によって日本が負けた訳ではないのです。
天皇制を護持する事しか考えていなかった日本の上層部に取って共産主義のソ連の侵攻は原爆よりも脅威だった。原爆で国民が焼かれようが天皇制さえ残せれば構わなかった訳ですから。

第二次大戦での犠牲者数はソ連だけで2000万人超えている。原爆を使わずに何百万、何千万人と殺し合ったナチスやソ連の方が原爆より恐ろしい
原爆が「過大評価」されているのは核保有国が自国を有利にしたい為では?福島原発だってあれだけメルトダウンしたのに5年くらいですっかり影響がなくなっているのだから、放射性物質の毒性そのものが言うほどでもなかったのかも知れない。

ベトナム戦争

ベトナム戦争でアメリカは6回もベトナム側に「核兵器を使用するぞ」と脅しをかけたが、それでもベトナムは屈しなかった。
ベトナム戦争では300万人のベトナム人が犠牲になっている。実際に核兵器を使用した所で犠牲者数が310万人になるだけでベトナムを負かす事はできなかっただろう。

核兵器を使用すれば世界中で反米・反戦の嵐が吹き荒れて、むしろアメリカの敗北を早めた可能性すらある。そうなれば共産勢力が勢いづいただろうし核を使用しない事で救われたのはアメリカの方なのです。
ベトナムの様に国民の士気が高い国は核兵器を使っても倒す事はできない。

「核の傘」は存在しないし、不要

核保有国と対峙するのに核兵器は必須ではない。核は「使ったら負け」なのだから、むしろ「使える物なら使ってみろ!」と言うくらいの気持ちでいれば良いだろう。
アメリカが「核の先制不使用」の宣言を考えているように、同盟国への「核の傘」だって本当にあるのかどうか分からないし、なくても何も問題なかった。

核兵器を持ってなくても核保有国と領土問題を抱えていたり、アメリカと同盟せずにいる国はいくらでもある。冷戦はとっくに終わったのだから核戦争を心配する必要なんてない。
もはや核武装も日米同盟も不要だ。イスラム国の台頭やシリア内戦・難民問題もその元凶はアメリカであり、アメリカに付き従うのは正義ではない。日米こそ「悪の枢軸」である!!!

「正義」を守っている国に核攻撃できる国なんてない。正義こそ真の抑止力なのです。
巨大な武力を持つ国に武力で対抗するのは得策ではない。武力と邪悪さを増すより正義の側でいる事が戦争を抑止するのです。

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