優生学が科学的に正しいのは明らかな事だと思われます。人類は作物や家畜の品種改良に成功しているのだから人類そのものの品種改良も可能である事は間違いない。
アメリカの精子バンクは優生学的な思惑から設立されていて、健康で優秀な人じゃないと精子のドナーにはなれないんだけど、精子バンクを利用して生まれてきた子供たちはやはり平均より優秀な子が多いんだそうです。
シングルマザーに育てられても優秀に育つのはすごい。遺伝子の重要性は既に証明されているわけです。

道徳的・倫理的にも優生学は正しい。優生学には人類の幸福を高めようとする功利主義的な面があるからだ。反出生主義と通じる部分がある。
ただ優生学が間違った実践をされてきたのは確かだ。ナチスが行った民族抹殺や強制断種のような行いは絶対に良くない。
我々は歴史に学んでナチスの過ちを繰り返さないようにすべきだが、優生学まで全否定するのはやり過ぎだ。優生学をもっと上手に使って人類の進歩に役立てるべき。

二つの優生学

優生学にも色々ある。「子孫を残すに相応しい者がより子孫を残すように奨励する」積極的優生学は正直、賛同しかねる。
精子バンクが積極的優生学の代表例だが、優秀だったとしても生まれてこない方が良いからね。
それよりも「子孫を残すに相応しくない者が子孫を残すことを思い留まらせる」消極的優生学の方が重要だ。

もちろん強制的な断種などは言語道断だが、子孫を残すべきでない人間が自発的に子作りを断念すればアポトーシスの様に種のクオリティーは飛躍的に高まる。

進化は淘汰によって進む。自発的に子供を作らない人間が増えれば増えるほど人類の「質」は上がる。
そうなると出生数は下がるでしょう。元々どんな物でも「質と量」はトレードオフの関係にあるのです。人類の数が減って質が高まるのは、その逆よりも良い事だ。

性淘汰を強化すべき

進化においても優生学においても性淘汰が鍵を握っている。
男女双方が「適切」な結婚相手を選び、妥協しなければ結果として優れた人間だけが子供を作るようになる。

女子小学生なら「足が速い」と言うだけで恋人を選んだりしてしまうだろうが、その人間が本当に社会に適応できるかは社会に出てからでないと見極められない。
適切な相手を選ぶには高い知能が必要だ。人間の頭脳は少なくとも25才くらいまでは成長を続ける。25才未満は未熟者。だから結婚相手を決めるのは25才を過ぎてからにするべき。
実際、母親の年齢が高いほど子供のIQも高くなるそうだ。結婚可能年齢を引き上げれば優生学的に良い影響を与えるでしょう。

女だけでなく男も結婚相手の中身もチェックしてちゃんとした相手を選ばなくてはならない。
中国は優生学に対して抵抗がなく、遺伝子編集で天才児を作る研究も行っているし、結婚可能年齢も日本より高い。
現時点でも日本より中国の若者の方が圧倒的に優秀だが、この差は今後もどんどん開いていくでしょう。

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