食物連鎖のヒエラルキーでは肉食動物が草食動物より上に配置されているため肉食動物の方が優れている様なイメージがあるが、本当は草食動物の方がすごいと思う。
草食動物は草を食うだけで生きられる。どこにでもある植物を命や肉に変換するという一つの価値を生み出している。
同様に植物の方が光合成で生きられる分、動物より生命体として優れている。

肉食動物は草食動物の肉に依存して生きているので何かあったら必ず草食動物よりも先に絶滅する。種として考えるなら絶滅し易い肉食獣は「弱い」と評価する事も可能だ。
肉食獣的な強さに憧れるのは間違いなのではないか?
肉食動物は身体的には草食動物より強く脳も大きいが、それは捕食のために草食獣より大きくなる必要があるからその様に進化しただけで、身体的強さは草食獣には不要なのだ。

暴力的でなく、家畜化も可能な草食動物の方が肉食動物より好ましい。
人間界においても弱肉強食的に他人を食い物にするタイプの人間より、草食男子的なタイプの方が社会の発展に寄与するだろう。

藤田紘一郎氏の著書『残念な「オス」という生き物』によると社会的成功者には男性ホルモンが少ない人が多いというデータもあるらしい。
犯罪者は男性ホルモン値が高いそうなので、その逆の方が社会的に成功し易いのでしょう。

肉食獣的な男らしさは人を幸せにしない。実際に男性度が高い国は幸福度が低い。
女性は元々ホルモンの影響で生まれつき男性より幸福感が高い。男性も少し女性の影響を受けた方が幸せになれる。女っ気がない男性はインセルの様にひたすら凶悪化するから。

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