近年アメリカでは急速にアニメの人気が高まっている。あのオバマ氏もアニメ人気に言及したくらいで、昨今のアメリカでのアニメブームは「本物」だ。

「海外でアニメが大人気!」と言う話は90年代に岡田斗司夫さんが言い始めて、恐らくクールジャパン政策にも影響を与えたほど広まった言説だが、岡田さんはその後「あれは嘘だった」と告白している。
当時海外でアニメは極一部の人間が愛好しているに過ぎず、それをオタク文化の地位向上の為に誇張して伝えていたらしい。
その幻想が遂に現実になった。岡田さんは時代を先取りしていた真の天才だ。日本人が考えている以上にアニメ文化は世界に広まっている。

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image: Punapanda / flickr

若年層の増加

今アニメが「成長産業」だと目されているのは海外での需要増に寄る所が大きい。
オタクでなくても子供ならアニメを見る。海外は日本ほど高齢化しておらず若年層の人口が増加しているのでアニメ視聴者の絶対数が増えている。
アメリカでは日本のアニメがすっかり定着し既に「過大評価」されている節があるが、まだ伸びしろがあるので2020年代まではアニメファンが増え続けるだろう。さすがに10年後には市場が飽和しアニメ産業も衰退していると思うが・・・

クランチロールのおかげ

昔は海外のアニメファンが見ている作品は古い物が多く、日本の流行よりも遅れていたが現在は日本での放送とほぼ同時に合法的にアニメを視聴できるクランチロールなどのサービスが普及した為、日本のオタクと海外のアニメファンとの間で情報の格差はなくなっている。
むしろ日本人より外国人の方がアニメの視聴環境の面では有利になっているかも知れない。

クランチロールは有料会員でも月7ドル程度とNetflixと比べても安いがCM付きなら無料で視聴できる。これが大きい。
安価/無料で得られる娯楽だからこそアニメ人気が高まっている。日本国内での円盤商法の様に高額な趣味だったら間違いなくこれほど人気にはならなかっただろう。
K-POPもアメリカで流行っているが、これもYouTubeで無料で見られるから人気が出ただけで有料だったら見向きされなかったはず。
結局アニメやK-POPは「無料でバラまく」究極のダンピングによって人気を得ているだけで、海外のコンテンツに比べて質が優れているわけではない。

海外でもオタクっぽい人がアニメを好んでいる

海外のアニメファンで多いのはやはり「モテない」タイプの人達で、なぜかオルタナ右翼やトランスジェンダーの間でも人気がある。
「社会から疎外されている」と感じている人の心にアニメが入り込み易いのだろう。しかしアニメを現実逃避の拠り所としているからこそ、彼らのアニメ文化に対する情熱、忠誠心は非常に高い。

面白い事にアニメにハマると日本を美化する様になり、白人であっても「日本人は世界で最も優れた人種だ」などと思い込み日本にコンプレックスを感じる人もいるようだ。
ハリウッド映画を見て育った日本人が白人コンプレックスになるのと逆の現象が海外で起きている。アニメを通じて世界が日本文化を吸収し「日本化」している!
海外の文化を受け取る一方だった日本が文化を輸出する側になったのは歴史的にも前代未聞の快挙だ。

アニメを作るのは簡単

屋内で絵を描くだけで完成するアニメ制作は実写作品に比べたら遥かに難易度が低い。
映画やドラマなど実写の分野では日本産コンテンツの質はアジアの中でも最低レベルだ。
単純な日本人にはアニメ程度なら作れても実写になると複雑過ぎて満足に作れなくなる。
アニメの作画は単純作業の繰り返し。偏執狂的な性格でなければアニメーターには向かないだろう。
極言すればアニメ産業とは「ガイジが作ってガイジが見る」物だ。だから日本はアニメ大国になれたw

アニメは確かに海外でも人気がある。たまにはホルホルするのも良い。だが調子に乗ったらアカンで?w