ツイッター上で@antinatalcircleとその取り巻きが「ビーガンでない反出生主義者は偽物」の様に言っているが、詭弁である。
海外でも「反出生主義者はビーガンになるべきか?」と言う議論はあるが否定的な意見の方が多い。
確かにブッダやショーペンハウアーなど有名な反出生主義者にはベジタリアンが多い。しかし反出生主義と菜食主義は直接関係がない。
反出生主義者にはミソジニーが多いけれど、反出生主義者とミソジニーに関係がないのと同じ事だ。
反出生主義は倫理・哲学の一分野であって、倫理的な問題の全てに答えを持っているわけではない。
基本的に「子供を作るべきか?」あるいは「自然に人口を減らすにはどうすべきか?」と言った話題以外は反出生主義の対象外だ。非常に限定的なのである。
出産と関係の深い中絶の問題すら反出生主義はYESともNOとも答えられない。胎児が存在している時点で手遅れであり、反出生主義的にはどうしようもないからだ。
ましてビーガン、種差別主義、ジェンダー等々は反出生主義と全く関係がない。完全に別問題。
@antinatalcircleは元々ビーガンであり、ビーガンの欠陥を補うために反出生主義を利用しているだけであり、自身が運営している?ビーガンの販売サイトに人を誘導したいだけだろう。半ば自己利益のために無理矢理こじつけているのだ。
botみたいに同じツイートを繰り返している(追記:最近までbotである事を隠していた)@antinatalcircleは悪質勧誘スパムも同然。ブロック推奨です。ツイッターに「スパム」として通報もして欲しい。
畜産に反対でも肉を食べて良い
畜産への反対を目的としたビーガンは単なる「不買運動」だ。肉を消費しない事で畜産をなくそうとしている。
反出生主義によっても食肉の消費を減らす事ができるのだから別にビーガンになる必要はない。
既に売られている肉を食べなかった所で殺された家畜は生き返らないのだから、調理された肉は残さず食べた方が良い。
ビーガンになってストレスフルな食生活を送るくらいなら死んだ方がマシである。ブッダもショーペンハウアーも完全に肉食を禁じていたわけではなく、状況に応じて肉を食べて良いと考えていた。
自分が肉を食べた事によって多少多くの家畜が殺されたとしても生きてく上で罪を犯すのは織り込み済みだ。
生きるのも死ぬのも罪であり、それへの答えが反出生主義なのであってビーガンではない。
ビーガン(肉の不買運動)なんて回りくどい事をするよりも直接、畜産業界に家畜の待遇改善を求めた方が早い。それによってコストアップすれば潰れる業者もいるだろうし値段高騰で肉の消費量が減るはず。
ビーガンはなぜそういう柔軟な発想ができないのか?栄養が足りていないのではないか?w
人間優先は妥当な判断
燃え盛る家の中に人間と犬が取り残され、どちらかしか救えないとしたら人間を救助するべきだろう。いくら「種差別主義はいけない!」などと訴えた所で人間と犬なら人間を救う方が家族も含めて苦痛の総量を減らせるのだから人間を助けるのが妥当。
同様に「反出生主義」と「ビーガン」なら反出生主義が優先されるべきです。肉食反対を訴えてる合間にも次々と子供は生まれてくる。反出生主義者がビーガンになるのは反出生主義にとって後退だ。
もし人類全体がビーガンになった場合、食料の増加によって人口が増える恐れすらある。それは人間にとっても動物にとっても最悪の事態。
少なくとも「反出生主義者はビーガンになるべき」と言う主張は完全に間違っている。
一切強制はしない
反出生主義は完全に非暴力の活動であらねばならない。人間にも動物にも絶滅や不妊手術を強制してはならない。
強制したらそれはジェノサイドであり、ナチスと同じになってしまう。
反出生主義者に対してもビーガニズムなどを抱き合わせで押し付けるべきではない。「子供は作らない方が良い」と言う考えさえ持っていれば子持ちであっても反出生主義者だ。他に条件などなく、後は自由。
動物と人間は同じではない
「種差別主義」などと言っても動物は種によって全然異なる。人間と同じレベルの心があると考えらえる動物はクジラ、チンパンジー、ゴリラ、ゾウなど一部だけだ。
人間の様な心を持たないにしても家畜は痛みを感じるので同情に値する。しかし多くの野生動物は人間に同情する事はないので倫理の前提となる相互主義が成立しない。
であるならば当然、動物に対して人間と同レベルの倫理を適用する義理はない。畜生はしょせん、畜生だ。
動物と言っても色々いる。一部の絶滅危惧種などは、むしろその辺の人間よりよっぽど価値があるだろう。全ての動物を十把一絡げに扱い「人間と同等」だと考えるのは雑な論理であり思考停止に等しい。
二兎を追う者は一兎をも得ず
古代ギリシャの時代から「知を増す者は憂いを増す」と言われている様に、知能が高くなると苦悩も増大するのだ。人間は動物にまで同情してしまって気苦労が絶えない。
人は死ぬほどの苦痛を味わってもそれを治療し、延命し、何度でも死ぬほどの苦痛を味わう事が可能だ。下等生物の苦しみなんか人間に比べれば大した事はない。
だから何よりも人間の自発的な絶滅こそが優先されるべきなのです。
【関連】ビーガンの問題点
匿名
記事には同意
ただヴィーガンの視点から反出生主義を補強することはできる
この社会で屠殺の理不尽さに気付いた人には選択肢が3つしかなく、そのどれもが苦痛に満ちたものである
一つはヴィーガンになること。しかし食肉前提で成り立つ社会の中でヴィーガンを貫くのは困難を極めストレスもかかる。その上栄養に気を付けないと体調を崩す。
二つ目は仕方なく肉を食べること。屠殺は悪くないと自分に嘘をつき真実から目を反らしながら生きるか、自分が殺人犯と同レベルのクズであると認識しながら生きるか、どちらにせよ心地よく生きることはできない。
三つ目は自殺してこの世から逃げること。しかし自殺には多大な苦痛が伴う。
しかしこれらを全て回避する方法がある。それは生まれないことだ。
子供を産もうと考えている人には我が子を残酷な食物連鎖に巻き込み罪を背負わせようとしている事に気付いて欲しい
箱男
確かに。しかしビーガンだって半端な存在で動物への加害はゼロになってない。動物愛護の面でも反出生主義の方がビーガンより優れている。
ビーガンのくせに子供作ってたら全て台無しだろうし。
匿名
本当にその通りです
ヴィーガンが独善的にならないためには少なくとも反出生主義でなくてはなりません
あと生き物ばかりに目が行きがちですが人工知能に感情を持たせようとする馬鹿げた研究にも反対しなければいけない
箱男さんの人工知能に対する考えもいつか知りたいです
箱男
人工知能って現状ではただのbotみたいな物だし本当に自我が芽生えるとは思えない。
感情があるふり、痛いふりをするだけで実際に痛みを感じる訳でもないだろうから気にする必要はないと思う。