ストレスと友達になる方法 : TED

オキシトシンは友達や家族との触れ合いを求めさせます。共感を強め、大切な人たちを支え助けたい気持ちにさせます。オキシトシンをみんな吸引すべきだと言う人さえいます。もっと優しくなって思いやりを持てるように。
でも多くの人が理解していないのは、オキシトシンがストレスホルモンだということです。
ストレス反応として脳下垂体がオキシトシンを放出するんです。これはアドレナリンが心臓の鼓動を速くするのと同様のストレス反応です。
そしてオキシトシンがストレス反応として放出されると、人の支えを求めたくなるんです。

なるほど。愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンは本当はストレスホルモンでもあったのか。
愛が喜びと共に苦しみも強めるのはこのストレスホルモンのせいかも知れない。
他にもオキシトシンには「未来に感じるストレス」を増幅させたり攻撃性を高めるなどのダークサイドがある。

「愛する」がゆえに人は苦しむのです(`・ω・´)
光が強ければ闇も濃くなる様に、深く愛するほど苦悩する。

ヴィンランド・サガ』には「愛とは差別です」と書いてある。誰かを愛して優遇するのは別の誰かを冷遇する事だ。
愛国心が民族差別に繋がったりもする。博愛主義ならばともかく偏愛は偏食と同じであまり良ろしくない。

愛はランナーズ・ハイに似ている。肉体が苦痛を和らげる為に脳内麻薬を分泌し、ハイになっている状態。
確かに気持ちが良いのだろうけど、走る事による肉体的負担も大きい。
短距離なら快楽が上回ってもマラソンの様に長距離だと殆ど苦痛しか感じられなくなる。人生は長い。どちらかと言えばマラソンに近い。

愛などいらぬ
『北斗の拳』

愛によって人は苦しむが、かと言って誰も愛さない人生など生きるに値しない。
一切皆苦。やはり生まれてこないに超した事はないのです。

恋をしたことはあるかい?ひどいものだろう?とても傷つきやすくなる。胸を開き心を開き、そして誰かが中に入り込みめちゃくちゃになるんだ。
それまで防壁を築きあげ、よろいかぶとを装着し、誰も自分を傷つける事が出来ない状態だったのに、たった一人の愚かで他の誰とも何も違わないヤツを自分の人生に入り込ませるなんて自分の一部を与えるようなものだ。
誰もねだられたわけではない。ただキスとか笑顔とか、とるに足らないことをしただけだ。
それでも自分の人生は自分のものじゃなくなる。愛が人質を取るんだ。 自分の中に入り込んできて食い散らかし、暗闇に放り出されて泣くことになる。
想像だけではなく実際に傷つき、それは心だけでなく精神的な痛みだ。 体中を引き裂く痛みだ。愛が嫌いだ。

- ニール・ゲイマン