アメリカの出生率は先進国の中では高く人口が増加しているが、逆にアメリカ人の経済力は相対的に低下している。
アメリカ困窮化の原因はむしろ人口増にこそあるのではないか?

人口の増加に雇用の増加が追いついていない。先進国ではIT化によって人手はさほど必要とされなくなっているのに人口が増えてしまっている為、アメリカでプチ・ユースバルジの様な現象が起きてしまっている。
トランプが大統領になれたのも人口増加に端を発する社会の不安定化が一因でしょう。

アメリカ建国当初は国土に比べて人口が少な過ぎた為、移民が増えれば増えるほど生産力が高まる状態だったらしい。だからアメリカは移民に好意的だった。
現在は移民が増えても国全体が豊かになる状態ではないのだろう。つまりアメリカは無理なく養える人口の上限に達したのだ。

ラッファー曲線
ラッファー曲線の様に人口も増えすぎると一人辺りの豊かさの低下が始まるのだろう。
アメリカはこれ以上人口が増えれば増えるほど惨めな状態になる。「発展途上国化」する。
日本の20倍以上大きいアメリカですら適正人口は3億人が限界。そうすると日本の適正人口はやはり1500万人とかその程度ではないか?かなり無理しても3000万人が適正人口の上限だろう。現在の日本の人口は多過ぎる。

シリコンバレー周辺は年収が1000万円を超えていても物価が高すぎて貧乏な暮らししかできないと言う。グーグルに勤めていても車上生活してる人もいる。
人口が増加し、収入が上がっても豊かな生活ができるとは限らないのです。
オーストラリアは人口2000万人程度だがアメリカ人より裕福だ。人口が十分に少なければ大した産業がなくてもリッチに暮らせる。

サウジアラビアなどは石油だけで全国民が働かなくても食っていけるほど豊かだったのに人口増によって財政難に陥っている。「人口が増えるほど経済に良い」と言うのは幻想に過ぎない。
人口密度が異常に高くても裕福な国はシンガポールや香港など例外的な地域だけだ。そこはある種のディストピアであり、少子化も深刻だ。

先進国が少子化になるのは「自然」であるから問題視すべきではない。人口が増加しているアメリカの方がおかしい。アメリカが好戦的な国家であるのも正にユースバルジの問題と無関係ではあるまい。
中国は独裁的な強大国であるにも関わらず、長く一人っ子政策を採用していた為に戦争を好まず平和志向だ。少子化が進むほど世界は豊かに、平和になるのです。