橘玲さんの著書「朝日ぎらい」によると世界中でリベラル化が進行しているそうです。数十年前のリベラル派より今の保守派の方がよっぽどリベラルだったりするほど、全体がリベラルな方向に寄っている。
厳格なイスラム教国家のサウジアラビアでさえ女性の運転を認めるようになったりと、少しずつ開放的になっている。
宗教や人種を超えて急速に世界中が「均一化」している。この世界的リベラル化の潮流はエントロピーが増大していく様子に似ていると思う。

エントロピーの増大=自由の拡大

社会がリベラル化するのは内外からの「圧力」があるからでしょう。サウジも国民の不満が溜まるのを恐れているからこそ規制緩和を行っている。
不満という「エネルギー」を発散するためにリベラルな政策が選ばれている。例えば同性婚の問題は異性愛者にとってはどちらでも良い事だが、同性愛者に取っては同性婚が認められないのはストレスフル。
異性愛者に損がないのであれば同性婚を認めた方が万人に取ってストレスがない。それゆえに同性婚を認める方向に世界は動いていく。
エントロピーが増大するのも圧力が低い方へ物体が動くからだ。「世界のリベラル化」は物理法則と似た現象であり「歴史の必然」と言えるでしょう。

社会を変えるだけでは不満はなくならない

人々はストレスフリーな世界を求めてこれからも奮闘し続ける。世界は着実にリベラルな方向に進歩していく。だがそれでもユートピアが実現する事はない。ストレスはなくならない。
他ならぬ人間の「肉体」こそが真のストレス源だからだ。ストレスフリーで自由な世界を求めるなら、そもそも最初から生まれてこない方が良い。
子作りは人間の精神を肉体という牢獄に閉じ込める「悪事」だ。生まれなければ初めからエントロピーが最大=宇宙と一体の状態でいられた。不自由せずに済んだ。

人間はアニメ絵の献血ポスターくらいで大騒ぎするほどストレスに弱く面倒な生き物だ。どんな社会政策も対症療法でしかない。
反出生主義は究極のリベラリズム。人類を肉体のくびきから解放する「人類解放運動」と言えるでしょう。

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