人間には祖先から伝えられたものとは異なる"外来"遺伝子が組み込まれている

「これは動物同士で起きる遺伝子の水平伝播が広範囲に及ぶことを示した初の研究です。この中には人間も含まれており、数十か数百もの活性"外来"遺伝子が生じています。驚くべきことに、稀という表現とは程遠く、おそらくほぼ全ての動物の進化に現在進行形で影響を与えているでしょう。つまり、進化の見方を再検討する必要があるということです」

また同チームは遺伝子の伝播元である生物の種類も推定している。それによれば、細胞や原生生物、あるいは別の種の微生物が最も多い遺伝子提供者であり、さらにはウイルスからの伝播も確認されている。

水平伝播する遺伝子の提供元に細胞が挙げられていると言う事は、当然生殖細胞からの遺伝子の水平伝播(=テレゴニー)も起こり得るという事だ。

研究が進むほどにテレゴニーの可能性がどんどん証明されていってる。未だにテレゴニーを完全否定している人はやはりちょっと無知だと思う。遺伝子が不変だと思い込んでる。
生きている間にも遺伝子は変化している。特に脳細胞の遺伝子は頻繁に組み変わっていて、それがアルツハイマー病とかを引き起こす原因にもなっている。

デジタル情報と違って親から子に完璧にDNAが伝わる訳ではないのだ。エピジェネティクスによって環境によってすら遺伝子の伝わり方は変わる。
テレゴニー等による遺伝子の水平伝播は、まったく自然な現象なのです。

【関連】
NHKスペシャル 人体Ⅱ「遺伝子」

DNA研究の世界的権威、カーリ・ステファンソン博士は、私たちが生まれるとき、両親から、半分ずつのDNAをもらうだけではなく、そこへ必ず、およそ70個の新たな突然変異が生じることを突き止めました。