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オタク

  1. 1985 続・おたくのビデオ
  2. 国家と巨大ロボット おたくが保守化しやすい理由
  3. 「キモイ」文化論
  4. 「萌えるアメリカ」という嘘
  5. ラノベはキャラクター商品
  6. オタクは邪悪か?
  7. 悟りを開くオタク達
  8. アニメは宗教の代替物
  9. 人生に大切なことはマンガから学んだ
  10. 仮想現実はリアルな体験に成り得ない

1985 続・おたくのビデオ

前からずっと気になっていた「おたくのビデオ」をニコニコ動画で視聴した。
予想外に面白かったよ!古い作品なのに全然古さを感じさせない。最近のTVアニメよりよっぽど動きも良いし・・・
「おたくの肖像」っていう実写パートは要らなかったけど^^; アニメの部分だけ見ればOK。
実写パートは上映時間水増しする為に入れたんか?これさえなければな・・・

同人作品っぽい雰囲気がタマランな〜w
こういうピュアな創作物って、心が弱っている時に見ると、物凄く心に染みるわ・・・
「絶望に効くクスリ」っていうか・・・メンタルドラッグ?みたいな。。。

クライマックスの超展開で不覚にも泣きそうになった・・・
どうやら俺はこういう「変わり果てた未来の世界」で「昔と変わらぬ姿の仲間たちと再会する」ってオチが好きみたいだ・・・

本田透さんがオタクに目覚めたきっかけが「おたくのビデオ」なんだよな・・・。
この作品はメジャーじゃないけど色々な人に影響を与えているのかも。
「ここから全てが始まったんだな・・・」とさえ思える。これはオタクの創世記やで〜!

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国家と巨大ロボット おたくが保守化しやすい理由

オタクには保守的な考えの人が多い。セックスに対しても非常に保守的で今時「処女としか結婚したくない!」なんて言ってるのはオタクぐらいのものであるw
岡田斗司夫さんも「オタクは保守」だと断言している。おたくが保守的なのは隠しようがない事実。

ではなぜ"おたく"は保守的なのか?それはオタクの「嗜好」と関係しているように思える。
おたくは巨大ロボットが大好きだ。「ナヨナヨした少年がロボットに乗る事で世界最強の存在になる」と言う物語に感情移入しながら見ている。
この”自分以外の強大なモノ(ロボット)”と自己同一化して自分が強くなった気分に浸ると言うのは、弱者がナショナリズムにすがる心境と酷似している。

実際問題、大抵のロボットアニメの主人公は「体制側」なのだ。体制によって守られていると言う安心感が、視聴者(おたく)に心地よさを与えている。
コードギアスのように反逆を企てるロボットアニメは例外的なのである。
すぐに虎の威を借りたがるオタクの依存心の高さが国家主義へと向かわせているのではないか?

国家がオタクを懐柔するのは赤子の手をひねるより容易い事であろう。政治家が空港で漫画読んでただけで応援団が出来ちゃうくらいだからな・・・
オタクはマスゴミを嫌っているが自分で取材するわけではないので結局マスゴミの情報に依存している。
とことん受身で与えられた情報の中からしか判断できないヲタどもは、一日中テレビを見ている主婦と同じくらい御し易いのだ。

昨今のおたく文化の地位向上は、おたくを政治利用する為に電通と自民党が仕組んだ罠だっ・・・!
今まで迫害され続けていたおたく達は、やがて権力のお墨付きを得て紅衛兵のように市民を統制・糾弾する側に回るであろう・・・南無。

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「キモイ」文化論

日本の若者文化の解説では「カワイイ」と言うキーワードが重要な概念として扱われるが、日本のポップカルチャーを語る上で「カワイイ」と同じくらい重要になるのが「キモイ」と言う言葉だ。

日本には「カワイイ」系と「キモイ」系の二つの文化がある。
「カワイイ」のだけをピックアップしていでは、真の理解は得られない。

キモイ系文化の主な担い手は2〜30代のオタク男性で、彼らオタクの間には互いのキモさを競い合うような風潮がある。
これは世間一般とは間逆の考え方で、それが新しい「キモイ」系の文化を生んだ。
ヲタ芸や痛車などがまさにそれで、痛ければ痛いほど、
キモければキモいほど受け入れられる。

ヲタ芸は歴史が浅いがゆえに自由で独創的だ。カワイイ系の日本のダンサーは欧米のコピーばかりでオリジナリティーがないのとは大違いw
いつか日本発のHIP-HOPとしてヲタ芸が世界に広がる日が来るかも知れない。

カワイイもキモイも外見的な評価で、見た目で人を判断する日本人の幼さが現れている。
両者が融合した「キモカワイイ」なんて言葉もあるが、基本的にカワイイ系の人がキモイ系の文化を許容する事はない。
いくら痛車に萌えキャラが描かれていても、どうせ「きんも〜☆」としか感じないだろうから・・・

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「萌えるアメリカ」という嘘

90年代に岡田斗司夫さんが「日本のオタク文化が世界中で大人気!」と言った類の話を頻繁にしていたが、後になって実は「オタク文化の地位向上の為に、あえて(漫画アニメの海外人気を)誇張して伝えていた」と告白していた。

今でもオタク文化の海外人気について語られる時には、岡田さんの著作が引用される事が多いのだけど、日本の漫画・アニメ文化は当時、殆ど人気なんてなかったらしいですよ。

最近になって「クール・ジャパン」の文脈で「日本のアニメが海外で人気!」などと報じられる機会が増えてるけど、何を今更って感じですね。90年代の岡田さんが言ってたのを今頃になって後追いしてるだけじゃねーか、と。
もし岡田斗司夫さんがいなかったらオタク文化の地位は低いままで本田透さんも世に出てなかっただろうから、ホント岡田さんの影響力って凄いと思う。

現在の海外でのオタクブームもかなり眉唾だね。
萌えるアメリカ」って本まで出版されてて、チラ見した限りではかなり怪しかった。
マーケッターが書いた本らしいが、「アメリカでアニメが大人気ですぅ!」みたいなありもしない事を書いて何の益になるのかねぇ?萌え銘柄でも売りつけたいのか?

そりゃどこの国にでもセバスチャン(これも岡田斗司夫さんが発掘した)みたいなヲタはいるだろうけど、やはりマイノリティーに過ぎない。
一部をクローズアップしてあたかも全体的に流行しているかのように報じるのは捏造と変わらないじゃないか。

漫画・アニメの海外での売り上げはむしろ落ちて来ている。
「アメリカで漫画が売れている」なんて言ってもせいぜい数千部くらいだよ。アメリカの全出版物における漫画の市場シェアは僅か2%未満。少数のマニアしか読んでないんだよ。

そもそも漫画やオタクは「ルサンチマン」の産物であろう。
日本は国土が狭く、戦争にも敗れ、官僚主義で社会が閉塞的&自由がない等々のネガティブな要素が多いから、人々はリアルで発散できない思いを二次元で晴らそうとしてオタク文化が生まれたんじゃないの?

抑圧的でルサンチマンの多い社会じゃなければオタク文化は根付かないだろ。
アメリカは開放的で自由な民主主義国家だから、オタクになんかならないよ。
日本と違って漫画・アニメ以外の娯楽も多いしね。良質なドラマや映画が作れる国でわざわざ日本のアニメにハマる奴なんていないっしょ(笑)

陽気なラテン系の国を萌やすのは不可能だヨ。狙うなら、国民が抑圧されててルサンチマンが溜まってる独裁国家とか、国土が狭くて窮屈な国、貧富の差が大きい発展途上国とかでしょ!

まぁオタクが増えるのはそれだけ抑圧の多い「不幸な国」ってこったな。
俺もできればオタクになんてなりたくなかった・・・リアルが充実してればオタクになんて・・・嗚呼!

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ラノベはキャラクター商品

ライトノベルで最重要視されているのはストーリーではなくキャラクターだと言う。
いとうのいぢが眉毛の吊り上がったキャラを描いてさえいればゴミみたいな内容の小説が飛ぶように売れる。
ライトノベルとは、実際の所「小説」ではなく「キャラクター」を売っているキャラクター商品なのです。

単なるキャラクター商品であるラノベと普通の小説を比べる事がそもそもの間違いだ。
ラノベは論評するに値しない。中学生向けの、ライトなズリネタに過ぎないのだから・・・

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オタクは邪悪か?

オタクと呼ばれる人達は自分達を肉体よりも精神性に重みを置くプラトニックで純粋な人間だと考えているようだが、本当にそうだろうか?
俺はオタクがピュアだとはとても思えませんね。むしろ汚れきっている鬼畜系の方が多いんじゃないでしょうか?

少なくともネット上ではオタク族は最も好戦的、凶悪な種族ですよ。
ネットにはオタクが非常に多い。「ネットはオタクが9割」なのではないか?
ネットに邪悪な書き込みが溢れているとしたら、その大半はオタクによる仕業と言う事になる。
便所の落書き以下の罵詈雑言を撒き散らすような「オタク」を善人とは言えない。

それにオタクは保守的、ナショナリスティックな思考に陥りがちである。
オタクは漫画・アニメなどがあれば満足できてしまうのだ。日本の漫画・アニメ文化は世界一だから、それだけで「日本人に生まれて良かった」と単純に考え、次第に民族主義的な感情が高まっていく。
恐らくネット右翼や嫌韓厨による人種差別的な書き込みの大半もオタクによるものですw
オタクは現実世界で最底辺に位置付けられているから自分より下の人間を確保しようとして必死で差別を煽ろうとする。

ついでに言うとオタクにはロリコンが多いが、幼児性愛の裏には性的サディズムが潜んでいる。
「他人を支配したい」という歪んだ願望が自分の思い通りにならない大人の女性ではなく、力の弱い子供に向けられるのです。
このサディズムこそが一方ではメイド・ブームを生み、もう一方でネット上での過剰なバッシングなどに繋がっているのだとしたら・・・?

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悟りを開くオタク達

漫画やアニメに描かれている「女の子」のキャラクターはあまりにも非現時的で、しばしば現実の女性たちに「こんな女イネーよ( ´,_ゝ`)プッ」とツッコまれているが、それは当然だ。
オタク好みの萌えキャラは現実の女を模した訳ではないからな。
フィクションの世界の女の子はアニマ、すなわち男性内女性因子を具現化した存在なのだと思ふ。

つまりね、男性の内部にある「メルヘン」で「女の子ちゃん」な部分、その結晶が漫画に出てくる女の子キャラなのだよ!
「萌えキャラ」はあくまでも男性の分身であって、女性ではない。
男の作者が自分自身を投影して描いたキャラクターにハァハァしている「オタク」は精神的なゲイだと言えよう。

「萌え」の本質は男性内女性因子、アニマの「共振」。
この感情の行き着く果ては最近ネット上で繰り広げられた一連の悟りムーブメントにある気がしてならない。すなわち、「女装している自分萌え」である。
オタクは悟りを開く事で遂に、「萌え」の自給自足に成功したのである!
これこそまさに萌えオタの最終形態なのである。

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アニメは宗教の代替物

アニメ業界には「宗教性の高い作品は大ヒットしやすい」というジンクスがある。
これは別に宗教団体の組織票によってヒットするのではなく、純粋に宗教的な作品ほど視聴者に好まれるのだ。

「人はいかがわしい物に惹かれる」と言ったのは「銀座のユダヤ商人」藤田田氏だったが、本当はみんなオカルチックな物が大好きなんですね。
アニメなどのオタク文化は日本において宗教の代わりとして機能しているのではないか?
特定作品の熱心なファンを「信者」と呼ぶのは実に的を射た表現である。

ファースト・ガンダムはそれ自体が神話と化しているし、エヴァは露骨なまでに宗教的だった。
DEATH NOTEは主人公が最後に本当の「神」になる。
あの涼宮ハルヒの憂鬱ですら実は神的なテーマを扱っている。

本田透さんも「萌えは宗教だ」と発言していた。
岡田斗司夫さんは『東大オタク学講座』で「何で日本だけオタク産業が盛んなのか?」と問うていたが、それは「日本には宗教がないから」と言えるのでは?

神なき国の日本は宗教の代わりにアニメを作ったのだ。
敬虔なクリスチャンとアニオタは等価である。宗教にハマるか、アニメにハマるかの違いでしかない。
むしろアニメの方が自身を最初から虚構であると位置付けている分、宗教より有害性は低い。

ガガーリン曰く、「宇宙に神はいなかった」。
科学の光りが照らし出した この世界のどこにも「神」など存在しないのだから、人は二次元に救いを、「神」を求めているのかも知れない。

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人生に大切なことはマンガから学んだ

空手家の角田信朗さんは子供の頃は虚弱体質でイジメられっ子だったんだけど、梶原一騎さんが描いた漫画「空手バカ一代」と出会って人生の全てが変わったそうだ。
大山倍達に憧れ、漫画の中で大山倍達が試みた、いかにも誇張された漫画チックな修行法を実際に試し、毎日続けている内にあれよあれよという間に周りから角田少年をいじめる者はいなくなり、いつの間にか格闘家になっていたとテレビで本人が語っていた。

漫画は軽く見られがちだけど、このようにとてつもなく大きな影響力を秘めている。
角田さんも言っていたが、ある一定の世代より下の人間はすべからく漫画から「道徳」を学んで育ってきた。
子供の頃から勧善懲悪の王道少年漫画を読んでいると、読者は作品の中で描かれている正義のヒーローである主人公に自己同一化し、主人公の行動を真似ようとする。つまり「正義の心」を持とうとし、その結果として道徳が身に付いていく訳だ。

「正義」を真似しようとしているだけだから、それは偽善なのだろうか?偽善であっても、偽悪よりかはよっぽどましだ。
漫画は人を善にも悪にも導ける強い影響力がある。

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仮想現実はリアルな体験に成り得ない

精神科医の斉藤環が「漫画やゲームなどの仮想現実は現実の代わりには成り得ない」と言っていた。
引き篭もりの患者とかは一日中ネットゲームばかりやっていたるする訳ですが、脱ヒキした人に引き篭もっていた間の事を聞いても「何も憶えていない」と答えるそうです。
二次元で体験した事は結局は記憶に残らない。仮想現実では人間は成長しない。

アニメやゲームのクリエイターも、現実より虚構の世界を重視するオタクを増やすのが良い事だと思ってはいないでしょう。それなのに自分が食って行く為にオタクを増やさざるを得ない事にジレンマを感じている人も多い筈。

経済学者の森永卓郎までもが「弱者はオタクになれ」と主張しているのは、オタクは「大人買い」と称して食玩を箱ごと買ったりして経済活動に貢献してくれる、経営者側にとって都合の良い「カモ」だからなのでは?
オタク産業に関わっている人が[オタクになれ」と言うのはビジネスで言っているのだからそれに乗せられちゃ駄目です。

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